古本屋HoneyBeeBrandの新入荷

ARTICLE PAGE

われ発見せり―ユウレカ 創元選書180



『われ発見せり―ユウレカ 創元選書180』
(E・A・ポオ 西村孝次訳/創元社)
※カバー欠、裸本 昭和24年初版 本体表紙汚、背ヤケ 見返しに変色、反り
扉に蔵印有 全体に紙質悪、シミ変色 ヤケも強く年代を考慮しても状態悪め

※画像はきれいに写ってしまいました。実物はもっと茶色くヤケてます。
¥700(税込)
三省堂古書館へ送りました。
三省堂古書館からの通販について→http://mitsubachijirushi.blog.fc2.com/blog-entry-82.html


正直に言います。
目を通し始めてすぐ、「何を言っておるのか、さっぱりわからん」と、思いました。
壮大な序文から「ん?」とは思ったのですが、
読めども読めども、
これが、創作なのか事実なのかすら、もやっとしたまま。

解説を読んで納得。
ポオの「散文詩」的宇宙論なのか(遅)。
岩波から出ている『ユリイカ 岩波文庫』の紹介文でさらに納得。

「散文詩」と銘打たれたポオ(1809-1849)最晩年の詩的宇宙論。
物理的精神的両面から宇宙を論じて、その本質、その起原、その創造、その現状、その宿命を壮大に謳う。宇宙は「引力」と「斥力」の働きで変化し続け、創造と破壊の過程が永遠に繰り返される―ポオはこのプロセスを「神の心臓の鼓動」と詩的に表現した。(岩波文庫より)




私としては、内容よりも、ポオがこれを書いた背景と心理に興味を感じます。
ポオの可憐な妻は貧困の中、薄い藁布団にくるまり、猫を抱いたまま死んだ。
そして、

やがて妻のあとを追うて死ぬべき詩人にとつて、いまはただひとつの夢しか残されていなかつたはずである。
神話を語ること、創世記を書くこと、である。(創元選書の解説より)



見過ごせない本ではあります。





岩波文庫は当然お安いです。