古本屋HoneyBeeBrandの新入荷

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巴里の三十年



『巴里の三十年』
(アルフォンス・ドーデ 萩原彌彦訳/創藝社)
昭和25年初版 見返しに書込み有 カバー背近くの部分破れ、ヤケ変色有 帯にヤケ有 函シミ有 昭和25年発行で紙質悪く、全体にヤケ変色目立つ
¥4,500(送料無料、税込)
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著者の代表作『風車小屋だより』は未読です。
ごめん。
でも、本書、面白いです。

十九世紀フランス文学の巨匠達の芸術と生活をいきいきと描いた名著として、
花袋、藤村、宇野等の日本文学者達に深い影響を与えた書である。
フローベルの豪快な笑ひと健啖な食欲、ゴンクールのエレガンスとディレッタンティスム、
ツルゲーネフの憂愁が見事に描かれてゐる。
我々はこの巨匠達の寝室や、サロン、料亭で、共に飲み、語る自分を見出し、
しばしの間華かな巴里生活の楽しい夢を回想する。(帯より)



とにかく燕尾服がないと話にならんと、燕尾服を準備したり、
それを着て方々をあるきまわったり。
何を見て、何を思ったか。
市井の人や巨匠たちがどんな風であったか。
かなり細かく活写しているので、当時の史料としても作家論としても、
役立つのだろうなと思いました。
著者の筆により、まざまざと現れる「十九世紀」感がすごいです(当たり前か)。
いやもう、さすが。

パッと開いた箇所をつまんで読んでも面白いです。

旧かなづかいで、紙質も悪い、古い本です。
そんな本の佇まいも含めて愛する方におすすめ。